香港警察、「リンゴ日報」のCEOや編集幹部を逮捕 国安法違反容疑

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「リンゴ日報」のオフィスに押し寄せた大勢の警官/Apple Daily HK

「リンゴ日報」のオフィスに押し寄せた大勢の警官/Apple Daily HK

台湾・台北(CNN Business) 香港警察は17日までに、香港国家安全維持法(国安法)に基づき、民主派の新聞「リンゴ日報」の経営層や編集幹部を逮捕した。

リンゴ日報の17日の発表によると、同紙の張剣虹・最高経営責任者(CEO)や周達権・最高執行責任者(COO)、羅偉光・編集長、副編集長、デジタル版の編集者が逮捕され、国家安全保障を危険にさらす目的で外国勢力と共謀した罪に問われている。

国安法は昨年導入された包括的な法律で、扇動や分離独立、中国政府の転覆を禁じる内容。

警官500人以上が同紙の本社を訪れた。同紙がフェイスブック上でライブ配信した映像には、警官が職員に身元情報の提示を求め、デスクに戻るのを妨げる様子が映っている。

香港政府は17日、「ある会社の幹部5人」が国安法違反の疑いで逮捕されたことを確認した。政府の声明によると、幹部らが身柄を拘束されたのは捜査を行うためだという。

今回の逮捕と捜査は、リンゴ日報に対する締め付けが強まる中で実施された。リンゴ日報は反中国政府を掲げるタブロイドで、香港メディアを取り巻く環境がますます敵対的になっていると多くの専門家が指摘する中、メディアの自由の代名詞的存在になっている。

同紙の創業者、黎智英(ジミー・ライ)氏は既に国安法に基づき訴追され、現在は2019年の民主派デモで無許可の集会に関与した罪で服役中。

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