ツール・ド・フランス、コロンビアのベルナルが優勝 同国勢で史上初の快挙
(CNN) 世界最高峰の自転車ロードレース「ツール・ド・フランス」は28日、最終の第21ステージが行われ、南米コロンビア出身のエガン・ベルナルが初の総合優勝を果たした。コロンビアの選手による優勝は史上初。年齢も22歳と、過去1世紀以上で最も若いチャンピオンとなった。
3週間かけて3409キロを走破した今回のツールは、近年まれに見る接戦となった。27日に行われたアルプス山脈での第20ステージまで、ベルナルが優勝できるかどうかは予断を許さない状況だった。
ベルナルのチームメートで昨年優勝したゲラント・トーマスは1分11秒差の総合2位。総合3位にはオランダのスティーフェン・クラウスウェイクが入った。
パリのシャンゼリゼ通りをゴールとする最終ステージはオーストラリアのカレブ・ユアンが制した。
レース後、ベルナルは「ツール・ド・フランスより重要なものなど存在しない」と喜びを語った。また総合1位の選手に与えられる黄色のジャージ「マイヨ・ジョーヌ」に言及。「このジャージをコロンビアに持ち帰りたい」とし、トーマスをはじめとするチーム全員からのサポートと信頼に対し感謝の言葉を述べた。
スプリントポイント1位の選手に与えられる緑色のジャージ「マイヨ・ヴェール」はスロバキアのペーター・サガンが、山岳ポイント1位の選手に与えられる白地に赤い水玉のジャージ「マイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュ」は地元フランスのロマン・バルデがそれぞれ獲得した。