ヨット・アメリカ杯 オラクル・チーム・USAの「野獣たち」はどのように作られたか

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わざと体を打たせることもある

わざと体を打たせることもある

しかし、なぜボクシングがセーラーの訓練になるのか。

ボクシングのトレーニングを行うことにより、クルーはレース中にばてたり、プレッシャーを感じた時でも迅速かつ明確な判断が可能になる、と語るのはオラクル・チームのスキッパー(艇長)を務めるジミー・スピットヒル氏(37)だ。スピットヒル氏は2013年のアメリカ杯で、1勝8敗から逆転し、チーム・ニュージーランドを9勝8敗で倒してチームを見事に優勝に導いた。

オーストラリア人のスピットヒル氏は、空き時間にはパイロットとして海の代わりに空を飛び回る。実は、トレーニングにボクシングを導入するアイデアを思い付いたのもスピットヒル氏で、楽しみながら練習に励んでいる。

練習メニューの中には、左右の反射神経のバランスを取るためにわざと利き腕と逆の腕でボクシングをしたり、スタミナを強化するために腹や腎臓のあたりにパンチを打たせる練習もある。

「(ボクシングは)視覚と手の連携や腕を動かすスピードの強化に最適」とスピットヒル氏は語る。

「効果ははっきりと表れていると思う。実際、判断力が向上したクルーもいる」

「彼らは(レース中に)立った状態で作業をする。疲れ切った状態でも適切な判断をする必要がある」

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