リオの海に「スーパー耐性菌」、五輪会場付近や観光ビーチでも

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スーパー耐性菌について、人への健康リスクを分析する必要があると語るピカオ氏

スーパー耐性菌について、人への健康リスクを分析する必要があると語るピカオ氏

ピカオ氏は耐性菌の存在について、市内の衛生設備が整っていないことに原因があると指摘し、「病院の下水が市の下水と混じってグアナバラ湾や河川に流れ込み、ビーチに到達した」と解説する。

これに対して市の下水道公社は、世界保健機関(WHO)が定めた基準は守っていると述べ、「市の下水の51%は処理されている」と強調した。下水処理は7年前は11%にとどまっていたという。5月には市西部に新しい下水処理工場が完成しており、約43万人をカバーする予定。

リオデジャネイロは2009年にオリンピック開催地として名乗りを上げた時点で、汚染された河川を浄化し、全世帯の80%に下水処理システムを行き渡らせると約束していた。

耐性菌の不安はあるものの、ピカオ氏も組織委員会も、危険性がはっきりしないとしてセーリング会場の変更は勧告していない。「もし選手が感染すれば、多耐性菌の可能性があり、医師もそのことを知っておく必要がある」とピカオ氏は言う。

スーパー耐性菌は、観光客にも地元の人にも人気があるレブロンやイパネマのビーチでも陽性反応が出たといい、「自分の子どもは連れて行かない」とピカオ氏。「海水を通じて接触した場合、人の健康にどのようなリスクがあるのか、研究を進める必要がある」と話している。

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