「舞台の撮影やめて」 英俳優カンバーバッチがファンに苦言
ロンドン(CNN) 英ロンドンで上演中の舞台「ハムレット」で主役を演じる俳優のベネディクト・カンバーバッチ(39)が、観客のマナーの悪さに業を煮やし、舞台の様子を撮影する行為はやめるようファンに促した。
アマチュアビデオで撮影された動画によるとカンバーバッチは8日の公演後、楽屋前に集まったファンに向かって「カメラが見えるし、観客席で(録画中の)赤いランプが光っているのも見える。ここにいる人たちはそんなことしないかもしれないけれど、あそこで赤いランプをつけられるといやでも目に入る。ものすごく目立つんだ」と語りかけた。
続けて「右側の3列目ぐらいに赤いランプが見えて腹が立った。舞台に立つ俳優として、これほど不愉快なことはない」とも訴えている。
報道によると、同公演は技術的なトラブルが相次いでおり、8日は2回も中断してカンバーバッチが冒頭のせりふを言い直す羽目になったという。
カンバーバッチはファンに対し、自分の言葉をソーシャルメディアで広めてほしいと要望。劇場に設置された装置で舞台を撮影している人物を特定し、退場させることもできると言い添えた。
カンバーバッチ主演のハムレットは5日から公演が始まった。注目度は高く、チケット販売サイトでの取引価格は1500ポンド(約29万円)まで上昇。劇場前には毎日10ポンドで売り出される当日券30枚を入手しようと、徹夜の行列ができている。