「太平洋の幽霊船」と呼ばれた米軍艦の残骸発見 保存状態は「格別」
その後、サンフランシスコに曳航(えいこう)されたスチュワートは海軍演習の標的艦として使用された。2時間以上の攻撃を浴びた後で沈没したとされる。
以降数十年にわたり、スチュワートの物語は歴史家や海軍愛好家を引きつけてきた。残骸の発見は、国内の海底探査の最優先事項になっていたという。
米海軍歴史遺産コマンドを率いるサミュエル・J・コックス退役少将は今回の発見を称賛。声明で「戦闘で失われたにせよ、標的艦として沈められたにせよ、軍艦は永久に主権国の資産だ」と強調した。
その上で、そうした残骸の所在と状態を把握するのは法律に基づく保護の観点からも重要だと示唆した。