難民少女の巨大な操り人形「リトル・アマル」がNYに登場

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人々に見守られながら歩く操り人形「リトル・アマル」=16日、米ニューヨーク市のタイムズスクエア/Arturo Holmes/Getty Images

人々に見守られながら歩く操り人形「リトル・アマル」=16日、米ニューヨーク市のタイムズスクエア/Arturo Holmes/Getty Images

リトル・アマルはニューヨークでもグランドセントラル駅を歩き、国連本部で世界のリーダーたちと会い、ブルックリン橋を渡り、タイムズスクエアで人ごみに紛れるなど、多くの有名な場所に出没した。

アダムス市長はリトル・アマルを歓迎したインスタグラムのメッセージで、同市は移民の街だと指摘。祖先が英国からメイフラワー号で渡ってきた者、紛争地帯から逃れてきた者もいれば、テキサスからバスでニューヨーク入りした者もいると述べて、互いに理解し合い、手を貸し合おうと呼び掛けた。

歩きながら古代ギリシャ神話の「アリアドネの糸」を演じるリトル・アマル=2021年9月2日、ギリシャ・アテネ/Milos Bicanski/Getty Images
歩きながら古代ギリシャ神話の「アリアドネの糸」を演じるリトル・アマル=2021年9月2日、ギリシャ・アテネ/Milos Bicanski/Getty Images

パペットの操作は、左右の腕を動かすのに1人ずつ、背中を支えるのに1人、中で竹馬に乗る1人の計4人がかりだ。

リトル・アマルはもともと、英国の劇作家でプロデューサーのデービッド・ラン氏が仏北部カレーの難民キャンプを描いた演劇作品「ザ・ジャングル」の登場人物だった。ラン氏は制作過程で多くの難民から話を聴き、舞台のほかにもやるべきことがあるとの思いを抱いたという。

米ニューヨークのセント・パトリックを歩くリトル・アマル=18 日/Ed Jones/AFP/Getty Images
米ニューヨークのセント・パトリックを歩くリトル・アマル=18 日/Ed Jones/AFP/Getty Images

2021年7月以降、リトル・アマルは計9000キロを超える旅で12カ国を訪れた。ギリシャでデモ隊から石を投げられたこともあるが、各地でおおむね温かく迎えられてきた。

ズアビ氏はインタビューで、難民と聞けば悲惨なイメージばかりが浮かぶが、実際には難民や移民が知識や経験を持ち込み、地球上のだれよりも逆境から立ち直る力が強い人々として、社会に価値をもたらしてくれることを示したいと語った。

ニューヨークでは5つの区すべてで計数十件のイベントを開催した。滞在は2日までの予定だが、その後どこへ向かうのかは公表されていない。

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