深海の巨大等脚類、新種と特定 メキシコ湾

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メキシコのユカタン半島沖で発見された「バシノモス・ユカタネンシス」/Journal of Natural History

メキシコのユカタン半島沖で発見された「バシノモス・ユカタネンシス」/Journal of Natural History

(CNN) メキシコ湾で発見された巨大な深海甲殻類が新種と特定された。その外見は映画「エイリアン」に登場する架空の生物フェイスハガーと驚くほど似通っている。

新種の学名は「バシノモス・ユカタネンシス」。深海で生き物の死骸をあさる巨大等脚類の一種だ。体節に分かれた体に14本の脚が付いており、より小型の近縁種であるワラジムシに似ている。

人間の足ほどに巨大化した理由は「深海巨大症」にあるとみられている。海底に生息するイカが巨大化するのと同じ現象だ。

台湾と日本、オーストラリアの研究チームは今回、この新種を熱帯西太平洋の全域で見つかる巨大等脚類「バシノモス・ギガンテウス(和名ダイオウグソクムシ)」と区別することを試みた。研究結果は10日付の自然史専門誌に掲載されている。

研究チームはメキシコのユカタン半島沖で新種の個体を採集。これを台湾や香港で採集された他の個体と比べた結果、クリーミーな黄色の体色やより細長い体つきなど、他種と区別できる特徴を特定することができた。

DNA分析でもバシノモス・ユカタネンシスと近縁種の違いが示された。ただ、これらは異なる種とはいえ非常に似ており、研究者らは「バシノモス属には種を誤認してきた長い歴史がある」と認めている。

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