タコにからみつかれ窮地のハクトウワシ、サケ養殖業者らが助太刀 カナダ

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タコにからみつかれたハクトウワシ、養殖業者らが助太刀

(CNN) カナダ南西部のバンクーバー島でこのほど、サケの養殖を営む人たちが、タコにからみつかれて水中へ沈みかけているハクトウワシを救出する出来事があった。

養殖業者のグループは9日、作業を一段落させて屋内へ戻ろうとしたところ、動物のものらしき甲高い鳴き声と水音を耳にした。何事かと調べてみると、大型のハクトウワシがこれまた特大のタコにからみつかれ、水中に沈みかけているのを発見した。

その様子を5分ほど眺めていたものの、ハクトウワシを助けるべきかどうかは決めかねていたという。

養殖業者の1人、ジョン・イレットさんは「介入してよいものかどうかわからなかった。適者生存が自然界の法則だから」「それでも、その光景には胸が締め付けられた。タコは我々の目の前でワシを溺れさせようとしていた」と振り返った。

結局、イレットさんたちはどうにかしてワシを助けてやることに決めた。イレットさんは小さなフックをつけたポールをワシとタコに向かって伸ばし、別の作業員がその様子を撮影し始めた。フックをタコにひっかけてワシから引き離すと、ワシはそのすきに岸へ逃れていった。

動画には後に残ったタコを作業員らが眺めて「世界最大級だ」「見てみろよ」「まったく、すごかったな」などと言葉を交わす音声が記録されている。タコの大きさは1.3メートルを超えていた。

イレットさんはワシの方に肩入れしたことを認めつつ「最終的にどちらも死なずに済んで、それぞれの営みに戻っていった。自分たちのやったことにはすこぶる満足している」と語った。

ハクトウワシは米国での絶滅危惧種のリストから2007年に除外された。それでも複数の法律によって保護が義務付けられており、これを傷つけるなどした場合は最大で禁錮2年の刑と25万ドル(約2700万円)の罰金を科される可能性がある。

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