大学教授がキャンパスに「賞金」隠す、学生がシラバス読めば気づく実験

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ウィルソン教授がロッカー内に残したメモ。名前と日付を残すよう呼び掛けていた/Courtesy Kenyon Wilson

ウィルソン教授がロッカー内に残したメモ。名前と日付を残すよう呼び掛けていた/Courtesy Kenyon Wilson

ロッカーには賞金とともに「おめでとう! 誰が見つけたのかわかるように、名前と日付を書いてください」とのメモも入れておいた。ロッカーのダイヤル錠は0の位置に合わせて、誰かが触ったらわかるようにしておいた。だが、回された形跡はなかった。

最近卒業したヘイリー・デッカーさんはウィルソン氏のゼミ形式の授業を3年半受講したが、隠れた現金を見つけ出すことはできなかった。

デッカーさんは「とても面白いと思う。このクラスは大体どの学期も同じ形式だから、何があるか学生は知っているし、シラバスをきちんと時間をかけて読まない。ウィルソン先生が試した本当に賢い実験。学生は繰り返し同じ情報であっても、シラバスを注意深く読むべきだと悟らせた」と感想を語った。

当のウィルソン氏はお遊びでやっただけと振り返る。「私の学生は読んでいると知っているが、一言一句丹念に読むとは思っていない。ただ、もしそうした人がいたら報いたかった」という。

ウィルソン氏はロッカーに残った紙幣の写真をフェイスブックに投稿。学生から多くの反響があっただけでなく、全米の教師にヒントを与えることになった。「もしかしたら、2022年春のシラバスは史上最もよく読まれるものになるかもしれない」(ウィルソン氏)

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