コロナ禍で他の呼吸器系感染症が激減、米大学調査
(CNN) 米ウィスコンシン大学医学部の研究者グループは24日までに、新型コロナウイルス禍が進む中でインフルエンザなど一連の呼吸器系の感染症が大幅に減少したとの研究結果を報告した。
新型コロナに対応する一定の物理的な対人距離の確保や衛生上の予防策の効果とみている。論文は米医師会誌(JAMA)が掲載した。
調査の対象期間は2020~21年のインフルエンザ罹患(りかん)が多発するシーズンで、冬季の季節性のウイルスによる発症は月間12件で、前のシーズンの4800件に比べ激減したと指摘。これらの症状は、インフルエンザ、RSV感染症や季節性のコロナウイルスなどによるものが含まれる。
この他の呼吸器系ウイルスの検出も、新型コロナ禍前の月間560件から228件に落ち込んだという。
また、抗生物質の投与による処方も79%急減していた。
これらの数字は、新型コロナウイルスの予防策が呼吸器系のウイルス性疾患を減らしたことを示唆していると主張した。