イラン、核協議の継続を表明 トランプ氏の「脅し」は一蹴

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
イランのペゼシュキアン大統領=2月、イラン首都テヘラン/Majid Asgaripour/WANA via Reuters

イランのペゼシュキアン大統領=2月、イラン首都テヘラン/Majid Asgaripour/WANA via Reuters

(CNN) イランのペゼシュキアン大統領は17日、港湾都市バンダルアバスでのイベントで、「われわれは戦争を望まず、交渉と対話を支持する。しかし脅しを恐れてはいないし、合法的な権利から退くこともない」と述べ、トランプ米大統領によるものとされる「脅し」を一蹴した。

ペゼシュキアン氏が、トランプ氏のどの発言に反応したのかは不明だが、トランプ氏は先の中東歴訪で、記者団に対し、イランの核開発をめぐる協議で、米国と早急に交渉を進めなければ「悪いことが起きる」とイランに警告していた。

米国とイランは11日、オマーンの首都マスカットで、4回目となる核協議を終えたが、新たな日程はまだ発表されていない。

ペゼシュキアン氏は、トランプ氏について、一方で平和と安定を口にしながら、他方で最先端の殺傷兵器で脅すという矛盾した姿勢を取っており、和平と流血、不安のメッセージを同時に発していると批判した。

イランの最高指導者ハメネイ師もトランプ氏をめぐり、具体的な発言には言及しなかったものの、米国民にとっての恥さらしであり、反応する価値はないと述べた。

トランプ氏は16日、米国が核合意の正式な提案を提示したと主張した。だが、イランのアラグチ外相は、直接・間接を問わず書面による提案は受け取っていないと明らかにした。

アラグチ氏は、平和目的のウラン濃縮は核拡散防止条約(NPT)加盟国に与えられた権利であり、イランがこの権利を放棄するシナリオは存在しないと述べた。

米国のウィトコフ中東担当特使は、米メディアのインタビューで、イランのウラン濃縮計画を完全に解体すべきだと主張した。一方で、以前の別のインタビューでは、低濃度での濃縮を認める可能性に言及していた。

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「トランプ大統領」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]