男児が母親の携帯で誤ってキャンディー62万円分を注文、その後に起きたことは? 米
米男児、母親の携帯で誤ってキャンディー62万円分を注文
(CNN) 米ケンタッキー州でこのほど、母親の携帯電話を使っていた男児が誤ってネット通販「アマゾン」でキャンディー7万個近く、金額にして4200ドル(約62万円)分を注文してしまう出来事があった。
「ヒステリーのようになった。完全にパニックだった」「お金もないのに、大量のキャンディーをどうしたらいいのかと」。母親のホーリー・ラフェイバーズさんはそう振り返る。
息子の注文に最初に気付いたのは、銀行口座をチェックした時だった。すぐにアマゾンに電話して注文を止めようとしたものの、注文停止はできず、ドアで受け取りを拒否するように言われた。だが、誰もドアをノックせず、受け取りを拒否できるタイミングがなかった。
次の展開に気付いたのは、男児がキックスケーターに乗ろうと外に出た時のこと。男児は「キャンディーが来てる」と叫び声を上げた。
「胃が落ちるような衝撃を感じた。正直言って、恐ろしい感覚だった」(ラフェイバーズさん)
CNNの司会者に促され、ラフェイバーズさんが男児に「あんなにたくさんのキャンディーをどうしたいの」と尋ねたところ、男児の答えは寄付したい、というものだった。
実は地元の人々からは、キャンディーの一部を買い取りたいという申し出があった。銀行からカイロプラクティックの施術者、歯科医まで、さまざまな人から申し出があったという。そこで、ラフェイバーズさんはキャンディーの一部をこうした人に寄付。学校や病院、息子が通ったことのある診療施設にも寄付を行った。
支払った4200ドルは返金された。幸いなことに、地元テレビ局の一つがアマゾンに問い合わせを行い説明を求めたところ、アマゾンから返金があったという。
キャンディーのメーカーからも、工場を訪問して最高経営責任者(CEO)と面会しないかという誘いがあった。ラフェイバーズさん親子はこの夏どこかのタイミングで訪問したい考えだ。