放し飼いの飼い猫、野生生物に深刻な被害 世界6カ国で行動調査

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飼い猫が殺す獲物は1年間で、40ヘクタール当たり14.2匹~38.9匹だった。平均すると猫1匹当たり1カ月に約3.5匹の獲物を殺していた。これほど数が大きいのは、その地域の猫の密集度の高さに起因すると思われる。

そうした地域の大部分は、宅地開発などによってただでさえ自然環境が破壊されている場所だった。

「ペットの猫は世界中で、生態系に対して野生の捕食動物よりも大きな影響を与えている」と研究チームは指摘する。

飼い猫は世界一数が多い肉食動物の一つで、世界のペットの猫の数は最大で6億匹に上る。ただ、獲物を殺すのは都市圏や郊外に限られるため、保護区域に生息する生物には影響は及ばない。

今回の調査では、南オーストラリアに生息するフクロギツネや、北米に生息する絶滅危惧種のげっ歯類やウサギの仲間が放し飼いの猫のリスクにさらされていることも分かった。

猫を室内飼いにすれば、野生生物に対する影響を抑えられると研究チームは指摘している。

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