スピード違反の車を停めた警官、妊婦の出産を手助け 米

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赤ちゃんを抱くローラ・ベイカーさん(右)と夫のジミーさん/Laura Baker

赤ちゃんを抱くローラ・ベイカーさん(右)と夫のジミーさん/Laura Baker

(CNN) 米ノースカロライナ州の幹線道路で、スピード違反の車を停車させた警察官が、車内にいた妊婦の出産を手助けする出来事があった。

警察官のブライアン・メイナードさんは24日夜、同州ローリーの郊外で、幹線道路を高速で走行していたミニバンを停車させた。乗っていたのはローラ・ベイカーさんと夫のジミー・ベイカーさん。ローラさんが陣痛を訴えたため、病院へ行くところだった。

ところが車の中で突然、ローラさんに出産の兆候が表れた。「もう間に合わない」と妻が訴える状況の中、夫の目に入ったのが、メイナードさんのパトカーだった。

ジミーさんは警官に気付いてもらおうと、急加速したりライトを点滅させたりするなど、あらゆることをしたという。

ローラさんは「車が止まった直後に破水した」と振り返る。「夫は両手を挙げて飛び出し、『妻が出産する。助けてくれ』と訴えた」。

病院まで行く時間がないことは誰の目にも明らかだった。CNN系列局WSOCによると、メイナードさんは救急隊の出動を要請すると同時に、自ら手伝う覚悟を決め、「OK、ここでやろう、私と君で」と告げ、ジミーさんとメイナードさんがローラさんの手を取って励ましながら、救急隊の到着を待った。

やがて救急隊が到着したが、既に担架に乗せられる状況ではなく、ローラさんはワゴン車の車内で出産した。

「彼らがいなければどれだけうまくいっていたか分からない」「わずか5分間の経験だったけれど、決定的な5分間だった。(救急隊は)衛生と健康のために出来る限りのことをしてくれた」とローラさんは振り返る。

無事に生まれた娘のヘイリンちゃんを連れて、ローラさんは26日に退院した。「娘は気温4.4度の屋外で生まれたけれど、元気いっぱいの女の子だった」と語り、救急隊を訪れて感謝の気持ちを伝えたいと話している。

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