弓矢で妊婦殺害、赤ちゃんは病院で無事救出 英ロンドン
(CNN) 英ロンドン東部で妊婦が弓矢を射られて殺害される事件があり、生まれる前だった赤ん坊が、医師団の措置によって一命を取りとめた。英PA通信が伝えた。
被害者のサナ・ムハンマドさん(35)は12日午前、イルフォード地区で何者かに襲われて殺害された。ロンドン警視庁は、この事件に関連して50歳の男を殺人の疑いで逮捕したことを明らかにした。CNNの取材で、この男は被害者の元夫だったことが分かった。
女性は妊娠8カ月だった。矢はかろうじて赤ん坊をそれており、病院で分娩(ぶんべん)が行われて無事に誕生した。
夫はイブニング・スタンダード紙の取材に対し、自宅の庭で物陰に潜んでいた男が、5人の子どもの目の前で妻を殺害したと証言。「私に向けられた矢を妻が受け止めたとしか思えない。矢は私に当たっていたかもしれなかった」と話している。
女性は4週間後に出産予定だったが、医師団は女性の身体に矢が刺さったままの状態で、分娩措置を行った。
警察によると、容疑者の男は13日に裁判所に出廷した。