認知症リスク、幹線道路の近くに住むと増大か カナダ研究
コープス氏の研究チームはオンタリオ州に住む20歳から85歳までの成人660万人を2002~12年の10年間にわたって継続調査。郵便番号を使って幹線道路からの距離を算定し、診療記録と照らし合わせて認知症や多発性硬化症、パーキンソン病との関係を調べた。
その結果、幹線道路からの距離と多発性硬化症やパーキンソン病との因果関係は見られなかった一方で、認知症についてはリスクが高まっていることが分かった。
ただし「1回だけの研究では因果関係は立証できない」とコープス氏は指摘。今後は大気汚染を引き起す粒子と認知症との関係や、騒音との関係についても詳しく調べることにしている。