認知症リスク、幹線道路の近くに住むと増大か カナダ研究

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幹線道路の近くに住むと認知症のリスクが高まる可能性があるとの研究結果が明らかになった

幹線道路の近くに住むと認知症のリスクが高まる可能性があるとの研究結果が明らかになった

(CNN) 幹線道路の近くに居住すると認知症を発症するリスクが高まる可能性があることが5日までに分かった。カナダの研究チームが英医学誌ランセットに調査結果を発表した。

それによると、幹線道路から50メートル以内に住んでいる人は、そうでない人に比べて認知症を発症するリスクが7%高いことが分かった。幹線道路から離れるほどリスクは低くなり、50~100メートルでは4%、101~200メートルでは2%に低下。幹線道路から200メートル以上離れると、リスクの上昇は見られなかった。

研究を主導したカナダ・オンタリオ州公衆衛生局のレイ・コープス氏は、「幹線道路に近付くほど徐々にリスクが高まる」「200メートルに到達するまでに、リスクは実質的に基準値まで低下する」と解説する。

幹線道路の定義は1日の交通量を基準としており、米国では州間幹線道路に相当するという。

これまでの研究でも、大気汚染や交通の騒音にさらされると脳内の神経が劣化する可能性が指摘されていた。大気汚染を引き起こす特定の粒子は呼吸を通じて脳に到達することも最近の研究で判明している。

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