1万年前に形成された棚氷、20年までに消滅か 南極

南極の氷の溶解が加速

(CNN) 米航空宇宙局(NASA)はこのほど、南極大陸の「ラーセンB」棚氷について、2020年までに完全に消滅する可能性が高いとの研究結果を発表した。

棚氷は氷河が海に張り出して浮いている部分。背後からすべり下りてくる氷河をせき止める役割を果たす。ラーセン棚氷は南極半島の東岸に位置し、A、B、Cの3つで構成されていた。

NASAの研究チームによると、このうちBの崩壊が加速している。

ラーセンBは1万年以上前に形成されたと推定される。02年に一部崩壊し、わずか6週間のうちに巨大な氷が一気に消滅する様子が科学者らを驚かせた。数年前から高温の夏が続き、この年は特に気温が高かったことが原因とみられる。

1995年には約1万1500平方キロメートルあったラーセンBの面積は、02年2月までに約6700平方キロ、同3月には約3500平方キロに縮小。現在の面積は1600平方キロ程度で、米国最小の州、ロードアイランドの半分にも満たない。

その急速な変化は、気候変動が南極の棚氷全体に及ぼす影響を象徴しているといえる。NASAの研究者は「棚氷の崩壊を目の当たりにすることは科学者として興味深いが、地球にとっては悪い知らせだ」と話す。

ラーセンAは1995年に崩壊した。Cの棚氷は比較的安定しているものの、近年氷がとけて薄くなる兆候が指摘されている。

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