宇宙誕生の「重力波」を初観測、急膨張裏付け 米研究チーム

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宇宙誕生の謎を解明する手がかりに?

宇宙誕生の謎を解明する手がかりに?

(CNN) 138億年前、宇宙誕生のビッグバンで生じた「重力波」の存在を裏付ける証拠が初めて見つかったとして、米スタンフォード大学などの研究チームが17日に記者会見を開いて発表した。この説がもし正しければ、ビッグバンからわずか1兆分の1秒足らずで宇宙が急膨張したことが裏付けられ、宇宙誕生の謎を解明する手がかりになると期待されている。

ハーバード・スミソニアン天体物理学センターによると、重力波とはビッグバンの「最初の振動」と考えられるもの。アルバート・アインシュタインが一般相対性理論で予言していたが、その存在を裏付ける証拠が見つかったのは初めて。

ビッグバン後の宇宙は「インフレーション(膨張)」と呼ばれる急拡大現象が発生したとされている。研究チームは南極の望遠鏡「BICEP2」を使って宇宙創世記から残された光を調べ、この膨張の「決定的証拠」(物理・天文学者のマーク・カミオンコウスキ氏)をとらえたという。

宇宙創世記からの光は「宇宙マイクロ波背景放射」と呼ばれ、宇宙の歴史を物語る存在とされる。BICEP2チームはその偏光と呼ばれる現象に着目し、重力波でしか形成されないとされる特定の偏光パターンを発見した。

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