不動産王トランプ氏、風力発電計画に怒ってゴルフ場計画を中止か

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アバディーンシャイアの海岸沿いに設計された3番ホール

アバディーンシャイアの海岸沿いに設計された3番ホール

(CNN)  米国の大富豪で不動産王として知られるドナルド・トランプ氏が英スコットランドで風力発電所の開発計画に猛反対している。

トランプ氏はスコットランド北東部の北海に面したアバディーンシァイアで、ゴルフリゾートの開発を進めている。計画段階で地元の反対や環境団体との戦いに5年を要し、2010年6月に建設はスタート。建築家マーティン・ホーツリーが設計したゴルフ場は今年中盤にオープンの予定だ。

だが、併設されるホテルや別荘などの開発がここに来てストップ。ゴルフリゾートの目の前、2キロ沖合の海上に、風力発電用の11基の巨大風車が建設される計画が明らかになったからだ。

トランプ氏は激怒し、開発計画の棚上げをちらつかせるとともに、風力発電所の建設に反対する団体に1000万ポンドを寄付したと伝えられる。

「このあたりの海岸線に風力発電用の風車が建設されることはないとずっと(スコットランド当局から)聞かされていた」とトランプ氏の弁護士は言う。「話が違う」というのがトランプ氏の怒りの原因らしい。

一方、風力発電所の建設を計画しているスウェーデンの電力大手バッテンフォール社は、トランプ氏側に譲歩を求めている。

「どちらの計画も共存できると思う。わが社の計画は秘密でも何でもないし、6年前から進めてきたものだ」と同社の広報は言う。

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