米大統領は辞めてから稼ぐ、元大統領たちの知られざる懐事情

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ワシントン(CNN) 米国の大統領の年収は40万ドル(約3000万円)だ。このほかに専用の移動手段や住居も用意される。高給取りかどうかは意見の分かれるところかもしれないが、大統領には、さらなる収入の道がある。引退後の執筆活動や講演だ。

大統領の給料は時間の経過とともに増えている。1949年に辞任したトルーマン大統領の年収は10万ドルだったが、69年のニクソン大統領就任時に年収は20万ドルに増額された。その後、30年間据え置かれたが、2001年のジョージ・W・ブッシュ大統領の就任時に議会が倍増を決めた。

給料だけではない。大統領は専用のリムジン、ヘリコプター、飛行機を無料で利用可能だ。またワシントンの最も有名な公邸、ホワイトハウスに無料で居住できる点も忘れてはならない。ホワイトハウスからはワシントン記念塔などの美しい風景が堪能できるほか、専用のシェフなど、さまざまな特典がある。

さらに大統領を辞めた後も、公務員として国から年間約20万ドルの年金と医療保険、公務出張費、個人事務所が提供される。

米議会調査部の10年の調査によると、アトランタにあるカーター元大統領の事務所の家賃は年間10万2000ドルに上る。またヒューストンにあるジョージ・H・W・ブッシュ元大統領の事務所の家賃は年間17万5000ドル、さらにニューヨーク市のクリントン元大統領の事務所は51万6000ドルといった具合。いずれも高級物件ばかりだ。

しかし、税金で賄われているこれらの特典も、元大統領たちが本の執筆で稼ぐ巨額の印税に比べたら、たいしたことはない。

クリントン元大統領は著書「My Life(邦題:マイライフ クリントンの回想)」の執筆に際し、前金で1500万ドルを受け取った。ジョージ・W・ブッシュ前大統領も著書「Decision Points(邦題:決断のとき)」の初版150万部で700万ドルを稼いだ。カーター元大統領もこれまでに14冊の本を執筆している。

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