テスラ、マスクCEOの後任探しに着手 米紙報道
(CNN) 米紙ウォールストリート・ジャーナルは30日夜、複数の匿名筋の情報として、電気自動車(EV)大手テスラの取締役会がイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)の後任の選考プロセスを開始したと報じた。取締役会が3月に複数の人材紹介会社に連絡を取ったという。テスラは現在、経営難に陥っている。
同紙は、マスク氏の解任時期や選考活動が現在も続いているかどうかは不明だとしている。
この報道は、テスラの株価低迷をめぐり、取締役会の我慢が限界に達したことを示唆している。マスク氏がホワイトハウスの政府効率化省(DOGE)の取り組みに多くの時間を費やす中、株価は今年に入り45%下落する場面もあった。
テスラは先週、1~3月期の売上高と利益が急落したと発表。純利益は71%減少した。しかし同日、マスク氏が政権での役職を退任しテスラに復帰すると発表したことで、この決算の衝撃は薄れたかもしれない。
ウォールストリート・ジャーナル紙は、マスク氏の復帰発表が後継者計画の状況に変化をもたらしたかどうかは不明だとしている。マスク氏とテスラはコメントの要請に応じなかった。
同紙によれば、テスラの取締役でもあるマスク氏が後継者探しについて認識していたかどうかも不明。