中国、大型連休中の消費ブーム不発 政府の期待裏切る結果に

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連休最終日に列車を待つ旅行客=6日、遼寧省/Stringer/AFP/Getty Images

連休最終日に列車を待つ旅行客=6日、遼寧省/Stringer/AFP/Getty Images

香港(CNN) 中国は今月初めにかけての長い連休期間について、特筆するほどの経済効果をもたらさなかったと10日までに結論した。広範に景気が低迷する中、主要な旅行と支出のデータは、消費の回復が予想された水準に届かなかったことを示している。

今月6日まで8日間続いた大型連休中、中国本土を旅行した人の数は合計8億2600万人と、コロナ禍前の2019年の同時期に比べ4.1%増加した。中国政府の文化観光部が7日に公開したデータで明らかにした。コロナ下の中国では厳格なロックダウン(都市封鎖)が行われ、国内の移動も著しく抑制された。

旅行者の支出は19年比で1.5%増の7534億3000万人民元(約15兆6450億円)だった。

しかしどちらの数字も政府の予測を下回った。連休前、文化観光部は国内の旅行者数を8億9600万人、旅行支出を7825億人民元とそれぞれ見込んでいた。

国外への旅行者の規模も、期待通りにはいかなかった。

国家移民管理局によると、大型連休中は1日平均148万人が国境を越えて移動したが、これは19年の85.1%でしかない。同局の事前の予測は158万人だった。

米ゴールドマン・サックスのアナリストらは8日、旅行分野のこうしたデータから「サービス業の回復が減速したことが示唆される」と指摘。回復自体はまだ続いているとしつつ、消費とサービス業の一段の回復を促すには追加の緩和政策が必要になるとの見方を示した。特に不動産業界が依然として低迷し、景況感を落ち込ませている状況ではそうだと分析した。

大型連休中は映画のチケットの売り上げも27億人民元にしか届かなかった。これは19年比で39%の減少になる。中国IT大手、騰訊(テンセント)が支援するオンラインチケットサイトのデータで明らかになった。

過去5年で2番目に低い額で、唯一上回った22年は、広範なコロナのロックダウンで国内のほとんどの映画館が数カ月にわたり閉館した年だった。

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