写真特集:マウイ島山火事、現地の惨状
かつて自宅のあったラハイナの一画に座り込む女性=8月11日/Go Nakamura/The New York Times/Redux
(CNN) 経済調査などを手がける米企業「ムーディーズ・アナリティックス」は19日までに、米ハワイ州マウイ島で起きた大規模な山火事に関連し、経済的な損失は膨大で深刻な景気後退をもたらすとの見通しを示した。
経済的な損失額は初期段階のまとめで、30億ドル(約4350億円)から75億ドル(約1兆875億円)の間と推定。年間の生産能力が約100億ドル相当のマウイ島の経済規模を考えるなら、被害額はとてつもない巨額に達すると報告書で指摘した。
これらの推定数字は過去の大型ハリケーンによる被害額と比べれば小さいものの、今回の災禍の規模を踏まえれば典型的な山火事の場合より多いと説明。米カリフォルニア州や他州で起きる多くの山火事より「凶暴性」が強く、かなりの人口密集地域に襲いかかったとした。
マウイ島が被った経済的な損失の多くは不動産被害によるものとも分析。これによる生産能力の喪失は約10億ドルとも見積もった。