1回の接種で済むワクチン、米J&Jが緊急使用許可を申請

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ジョンソン・エンド・ジョンソンの新型コロナワクチン=2020年12月15日、米コロラド州/Michael Ciaglo/Getty Images

ジョンソン・エンド・ジョンソンの新型コロナワクチン=2020年12月15日、米コロラド州/Michael Ciaglo/Getty Images

(CNN) 米製薬大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)は4日、新型コロナウイルスワクチンの緊急使用許可を米食品医薬品局(FDA)に申請した。

同社は声明の中で、「1回の投与で済む新型コロナウイルスワクチンの緊急使用許可申請は、世界中の人々の疾病負担軽減と、パンデミックの終息に向けた転機となる」と述べている。

FDAは申請を受け、独立した立場の専門家でつくるワクチン・関連生物製剤諮問委員会(VRPBAC)の会合を開き、同委員会の勧告を考慮して判断を示す。

FDAが承認すれば、米疾病対策センター(CDC)の予防接種諮問委員会の会合で、国民にワクチンを接種すべきかどうかや、摂取する場合の優先順位を検討する。

先に承認された米ファイザーのワクチンの場合、この過程に約3週間を要し、米モデルナのワクチンは約2週間を要した。

J&Jのワクチンは、傘下のヤンセンファーマシューティカルおよび米ボストンのベス・イスラエル・ディーコネス医療センターと共同で開発された。ファイザーやモデルナのワクチンが2回の接種を必要とするのに対し、J&Jのワクチンは1回の接種で済む。通常の冷蔵庫の温度で3カ月まで保存でき、ファイザーのような超低温冷凍は必要としない。

同社によると、世界で実施されたフェーズ3の臨床試験では、中程度から重度の症状を防ぐ効果が66%認められた。入院や死亡を防ぐ効果は治験を行った全地域で85%だった。

中程度から重度の症状に対する予防効果は地域によってばらつきがあり、米国では72%、中南米66%、南アフリカは57%だった。

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