「注射を打って出かけよう」 ライアンエアの広告に苦情続出

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格安航空会社(LCC)ライアンエアの広告が物議を醸している/Niall Carson/PA/AP

格安航空会社(LCC)ライアンエアの広告が物議を醸している/Niall Carson/PA/AP

(CNN) 欧州最大の格安航空会社(LCC)ライアンエアが夏に向けたキャンペーンとして、新型コロナウイルスのワクチンを打って旅に出ようと呼び掛けた広告に対し、苦情が続出している。英広告業界の自主規制組織、広告基準協議会(ASA)が正式な調査に乗り出す構えだ。

ライアンエアの公式サイトに掲載された広告は「夏の予約を」「ワクチンがやって来る」と、割引チケットを宣伝する内容。「ワクチン」と書かれたボトルと注射器のイラストに、「注射を打って出掛けよう」というコピーが添えられている。

ASAの報道担当者によると、この広告に対して1600件以上の苦情が寄せられた。春から夏までにワクチンが行きわたり、渡航制限もなくなるという印象を与えて、誤解を招くとの意見が目立った。感染拡大の影響を軽視する「不快で無責任」な広告だと批判する声もあったという。

同担当者は、ASAがライアンエアに対する調査を進め、しかるべき時期に結果を公表すると述べた。

ライアンエアの広告/Ryaniar.com
ライアンエアの広告/Ryaniar.com

新型ウイルスのワクチン接種は米英など一部の国で始まっているが、一般市民への投与は数カ月先になる見通し。他国ではさらに長く待つことになる可能性が高い。

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