キャセイ航空、社員に3週間の無給休暇促す 新型肺炎で運航便激減

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キャセイパシフィック航空は、運航便の激減を受けて、従業員に対し、3週間の無給休暇を取得するよう要請する/Yichuan Cao/NurPhoto/Getty Images

キャセイパシフィック航空は、運航便の激減を受けて、従業員に対し、3週間の無給休暇を取得するよう要請する/Yichuan Cao/NurPhoto/Getty Images

ロンドン(CNN Business) 香港を拠点にするキャセイパシフィック航空は5日、計2万7000人の従業員全員に対し3月1日から6月30日までの間、3週間の無給休暇を取得するよう求める方針を明らかにした。

中国を中心に拡大する新型肺炎が原因で需要が相当な規模で減少していることへの緊急対応措置としている。同様の措置は以前の世界的な金融危機や2003年に発生した重症急性呼吸器症候群(SARS)の流行の際にも講じられていた。

同航空は声明で、手持ち資金の維持が社を守るために必要と強調した。

キャセイ航空は4日、中国大陸路線の9割削減を発表すると共に、今後2カ月間にわたっての他の路線の大幅な減便も打ち出していた。

同航空は香港で長引く中国、香港両政府に対する住民の大規模な抗議デモで既に業績が悪化。今月には香港到着便の需要の停滞が続き、昨年12月の輸送客は前年同月比で半数の水準に陥ったと報告していた。同社の株価も今年これまで約12%の下落を記録した。

新型肺炎の影響は他の航空会社にも波及しており、多くが中国大陸便の運航中止などに踏み切っている。

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