中国のディズニーランド、300億円の減益も 新型肺炎と香港デモで

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新型肺炎や香港でのデモの影響により、中国で展開しているディズニーランドの収益が300億円減少する可能性がある/Aly Song/Reuters

新型肺炎や香港でのデモの影響により、中国で展開しているディズニーランドの収益が300億円減少する可能性がある/Aly Song/Reuters

香港(CNN Business) 米メディア・娯楽大手ウォルト・ディズニーは4日、新型コロナウイルスの感染拡大と香港のデモの影響により、上海と香港のディズニーランドの1~3月期の利益が計2億8000万ドル(約300億円)減少する可能性があるとの見通しを示した。

4日に行われた決算発表で明らかにした。コロナウイルスの影響は1~3月期にとどまらず、今年度いっぱい続く見込みだという。

ディズニーは先月、感染拡大が続く状況を受け、中国の一部施設で営業を停止した。新型肺炎による死者は560人、感染者は2万8000人を超え、その大半は中国本土に集中している。

現在、香港と上海のディズニーランドは無期限閉鎖中。ディズニーのクリスティン・マッカーシー最高財務責任者(CFO)は「財務への影響が正確にどの程度になるかは、閉鎖期間に左右される部分が大きい」と説明した。

上海のディズニーランドについては、閉鎖が2カ月続いた場合、今期の営業利益が約1億3500万ドル減となる可能性があるとしている。

一方、香港のディズニーランドは、昨年後半に続いたデモの影響で、ただでさえ客足が伸び悩んでいた。デモとウイルスのダブルパンチに見舞われた形で、今期の営業利益は1億4500万ドル減少する可能性があるという。

中国での感染拡大は企業にとって特に悪いタイミングで発生した。春節(旧正月)の時期は中国在住者の大半が1週間の休みを取るため、通常は娯楽業界や旅行業界にとってかき入れ時となる。今年の場合、例年のように春節の恩恵にあずかれない企業が多かった。

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