世界最長の直行便にエアバス機採用、カンタス航空

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
カンタス航空はロンドン・シドニー間の長距離フライトの試験運航を進めている/James D Morgan/Qantas

カンタス航空はロンドン・シドニー間の長距離フライトの試験運航を進めている/James D Morgan/Qantas

香港(CNN Business) オーストラリアのカンタス航空は13日、民間航空会社による世界最長の直行便路線に欧州エアバスのA350型旅客機を採用するとの方針を発表した。受注を競っていた米ボーイングには新たな痛手となる。

この定期便は豪州のシドニー、メルボルンとブリスベンからロンドンあるいはニューヨークとの間を結ぶ。フライト時間は約19時間。

カンタスは声明で、エアバスへの発注にはまだ踏み切っていないと指摘。ただ同社と協議して最多12機の注文案をまとめ、カンタスの役員会に諮るとした。同社のアラン・ジョイス最高経営責任者(CEO)は機材の選定は極めて難しかったとした。

エアバスは過去数カ月間、A350を売り込み、ボーイングは777X型機を推していた。カンタスによると、A350に予備の燃料タンクが追加されることで、離陸時における最大限の機体重量を若干増やすことが見込め、必要とする飛行性能が確保し得るとした。

カンタス航空はこれまで、この最長路線で試験飛行を3回計画しており、既に2回を終えている。最後の飛行は来週実施の見通し。就航の是非に関する決定は来年3月に下す予定となっている。

ボーイングは今年、大きな収入源だった737MAX型旅客機が2度目の墜落事故を起こすなどして業績が低迷。同型機の運航停止は依然続いており、米航空規制当局は年内の運航再開は承認されないとも指摘している。

「豪州」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]