メキシコでガソリン不足、盗難多発で送油管停止

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ガソリンスタンドには「ガソリンはないと」の手書きの掲示=メキシコ市/PEDRO PARDO/AFP/AFP/Getty Images

ガソリンスタンドには「ガソリンはないと」の手書きの掲示=メキシコ市/PEDRO PARDO/AFP/AFP/Getty Images

メキシコ・グアダラハラ(CNN) メキシコのハリスコ州などの諸州と首都メキシコ市でガソリン不足がここ約1週間深刻となり、ガソリンスタンドで数時間待ちの長蛇の列が発生するなどの混乱が生じている。

ロペスオブラドール新大統領率いる政府がガソリン盗難の多発を受け、複数のパイプラインを止めたことが背景にある。同大統領によると、盗難で国が受けた被害額は昨年、推定で30億米ドル。

メキシコの麻薬犯罪組織がガソリン盗難に関与しているとの指摘もある。

同大統領や国営石油企業「ペメックス」はガソリン不足は起きておらず、流通手段が変更されただけと説明し、国民に平静を求めている。

中西部ミチョアカン州でガソリン購入の列を作る人々/ENRIQUE CASTRO/AFP/Getty Images
中西部ミチョアカン州でガソリン購入の列を作る人々/ENRIQUE CASTRO/AFP/Getty Images

不足が報告されている州はハリスコを含め計6州。ただ、同州ではガソリンではなくディーゼル油を使っている公共輸送機関や貨物便への影響は発生していない。

産油国でもあるメキシコではガソリンの確保は国民の大きな関心を集める問題となっている。石油は国家の大切な所有物との意識も強い。2017年にはガソリンの値上げへの抗議行動も起きていた。

ガソリン窃盗は全国的な問題ともなっており、ここ数年は盗難行為が原因の爆発も複数回起きていた。2010年の爆発では28人が死亡していた。

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