米ユナイテッド航空、CEO辞任 港湾公社へ便宜図った疑い

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米ユナイテッド航空のCEOらが便宜供与の疑惑受け辞任

米ユナイテッド航空のCEOらが便宜供与の疑惑受け辞任

ニューヨーク(CNNMoney) 米ユナイテッド航空は8日、ジェフ・スマイゼック会長兼最高経営責任者(CEO)と幹部2人が辞任したと発表した。

辞任の決定には、ニューヨーク・ニュージャージー港湾公社との関係をめぐる連邦当局の捜査と、ユナイテッド自体の内部調査がかかわっているという。

同社からの報告によると、スマイゼック氏には480万ドル(約5億7600万円)の退職金が支払われる。

ユナイテッドは今年2月、同社幹部らが連邦大陪審から、港湾公社関係者に関する記録の提出や証言を求められたことを明らかにしていた。

連邦捜査局(FBI)と検察当局は、港湾公社のデービッド・サムソン前会長が職務上の立場を利用してユナイテッドに働きかけ、自宅のあるサウスカロライナ州とニュージャージー州のニューアーク空港を結ぶ便を就航させた疑いなどを捜査してきた。

港湾公社はユナイテッドの拠点となっているニューアーク空港を含む、ニューヨーク、ニュージャージー両州の主要な公共交通ルートの運営を担っている。ユナイテッドは、サムソン氏や公社からの要求に応じて便宜を図ったとされる。

サムソン氏は、協力関係にあるニュージャージー州のクリスティー知事がハドソン川の橋を封鎖して意図的に大渋滞を起こしたとされる問題をめぐり、14年3月に辞任している。この措置は、民主党に所属する同州フォートリー市の市長が2013年の知事選でクリスティー氏の応援を拒否したことへの報復とみられている。

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