「フェイスブックの未来はテレパシー」 ザッカーバーグ氏
ニューヨーク(CNNMoney) 米交流サイト(SNS)大手フェイスブックの創業者、ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)はこのほど、同サイトで将来、キーボードや声を使わずに脳から脳へ直接情報を伝える「テレパシー」が可能になるとの展望を示した。
ザッカーバーグ氏は6月30日、フェイスブック上で公開の質疑応答会に臨んだ。フェイスブックの長期的な構想を尋ねたユーザーに、「あなたが何かを思い浮かべたら、すぐに友達も同じことを思い浮かべることができるようになる。究極の通信技術だ」と答えた。
フェイスブックはこの10年間、ユーザー同士の交流手段を拡大し続けてきた。簡単なプロフィール紹介のページにコメント、ウォール、「いいね」、グループ、ニュースフィードなどの機能が次々と追加された。
1年ほど前からは不特定多数との情報共有から、より個人的なメッセージのやり取りに重点を移している。フェイスブック本体からメッセンジャーのアプリを独立させ、さらにメッセージングアプリ大手のワッツアップを買収した。
また仮想現実(VR)映像端子を開発する新興企業、オキュラスを買収するなど、VR技術にも関心を示している。
コンピューターを通したテレパシーの研究にはすでに多くの科学者らが取り組んでいる。米ワシントン大学のチームは、人間の脳から脳へ信号を送り、発信者の意思で受信者の指を動かす実験に成功した。
ザッカーバーグ氏は「通信手段がさまざまな面で進歩すれば、私たちの生活も向上する」と期待を示している。