負の感情もキャリアアップの糧に 七つの大罪の思わぬ「効用」

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「怒り」の感情も表現しだい

「怒り」の感情も表現しだい

(CNN) 強欲・嫉妬・高慢・怒り――キリスト教が定める七つの大罪の中でも、これらの感情に関しては、とりわけ強く戒められてきた。破壊的な衝動に身を委ねて破滅していく例は、嫉妬に駆られる「オセロ」のイアーゴや、「ウォ―ル街」の貪欲な投資銀行家ゴードン・ゲッコー、怒りで暴走するハルクなど、映画や演劇においても枚挙にいとまがない。

しかし、最近の研究によると、こうした負の感情がキャリア上の成功をもたらすこともあるようだ。色欲・怠惰・暴食といった他の罪でさえ、正しく制御されれば、モチベーションの向上に資するところが大きいという。

米クラレモント大学院大学で教鞭(きょうべん)をとる経済学者ポール・ザク博士は「ある種の状況下においては、七つの大罪が功を奏することもある」と話す。

同博士が特に注目するのは、強欲という感情だ。2012年にはニューヨーク科学アカデミーにおいて、「科学と七つの大罪」と題された連続講演を行い、強欲がもたらす思わぬ効用について力説した。

適切にコントロールさえすれば、強欲がさらなる欲望を呼び覚ますことで仕事のパフォーマンスも上がり、好循環を生み出すのである。他の衝動についても同様に、うまく抑制されれば、モチベーション向上につながるという。

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