旅客機のトイレで煙、空港に引き返して緊急着陸 乗客は翼に避難 米ミズーリ州
(CNN) 米ユナイテッド・エクスプレスの旅客機で1日、ミズーリ州セントルイスの空港を離陸した直後に機内トイレの煙警報が作動した。同機は空港に引き返して緊急着陸し、乗客は滑走路に避難。報告を受けて米連邦航空局(FAA)が調査に乗り出した。
緊急着陸を強いられたのはゴージェット航空が運航するユナイテッド・エクスプレス4423便。ゴージェット航空によると、現地時間の午前6時40分にセントルイスのランバート国際空港からシカゴに向けて離陸した直後、乗員がトイレの煙警報を報告した。
航空管制傍受サイトのLiveATC.netによると、操縦士は「トイレで煙発生」と管制塔に伝えて空港に引き返すと告げ、「消防車に追いかけてもらう必要があるかもしれない」と伝えた。
航空機追跡サイトのFlightAware.comによると、同機は離陸からわずか12分後、同空港に着陸した。
乗客が撮影した映像には、乗客たちが翼の上に降り、客室乗務員が「荷物は持たないで」と叫ぶ様子が映っている。
映像を撮影した乗客は「『衝撃に備えてください、頭を下げて両脚の間に置いてください』と言われるまで実感がわかなかった」とCNN提携局WLSに語り、「それを聞いて私は娘に『いつまでも愛しているよ』とメッセージを送った」と打ち明けた。
乗客は消防隊に助けられ、スライドを使って翼から滑走路へと避難した。
ゴージェット航空によると、乗客は全員ターミナルに戻り、同社が別の便を手配して全員が目的地に到着した。