7大陸の単独飛行に挑む19歳インフルエンサーが南極に着陸、チリ当局が拘束

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イーサン・グオさんの操る航空機が南極に着陸する様子/ Reuters

イーサン・グオさんの操る航空機が南極に着陸する様子/ Reuters

(CNN) 世界7大陸を単独飛行する記録に挑んでいた19歳の米国人男性が、許可なく南極に着陸したとして南米チリ当局に拘束された。

チリの検察によると、拘束されたのは米国人インフルエンサーのイーサン・グオさん(19)。「予告なしに飛行計画を変更し、南極大陸のチリが領有権を主張する地域に着陸した」として、チリの規制や国際規制に違反した罪に問われている。

弁護士は6月29日、グオさんが飛行中に「合併症」に見舞われたと説明した。

本人のウェブサイトによると、グオさんはがん研究のため100万ドルの寄付を集める目的で、成功すれば世界初となる全7大陸の単独飛行に挑んでいる。昨年9月からインスタグラムで100万以上のフォロワーに向け、さまざまな大陸を巡る様子を中継。直近では6月23日にフィリピン上空を飛行する様子を伝えていた。

チリ当局によると、グオさんは6月28日、虚偽の飛行計画を提出してセスナ182Q型機でチリ南部プンタアレナス市の空港を出発。この飛行の途中で予定ルートを外れて南極へ向かった。

写真撮影のためポーズを取るグオさん=8月、スイス・ジュネーブ/Salvatore Di Nolfi/Keystone via AP
写真撮影のためポーズを取るグオさん=8月、スイス・ジュネーブ/Salvatore Di Nolfi/Keystone via AP

現地の検察は、グオさんが誰にも告げずに南極へ向かって飛行を続け、チリの南極領内の基地にある飛行場に許可なく着陸したと述べ、「この行為によって南極およびマガジャネス州の空の安全を著しい危険にさらした」としている。

グオさんは南極に着陸した直後に拘束され、航空法違反などの罪に問われて訴追された。

弁護士は29日の記者会見で、グオさんは飛行中に連続して合併症に見舞われたと説明した。本人は「このルートをたどることができるかどうか見極めるための試験飛行を行っていた」と主張しているという。

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