香港で人気、趣向凝らした「婚約写真」

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香港の「婚約写真」事情

香港(CNN) 背景はお菓子の国、それとも可愛がっているペットの猫?――香港で結婚前のカップルが撮影する記念写真には、個性的なアイデアがあふれている。

婚約したカップルが挙式の数カ月前に写真撮影に行くという風習はもともと台湾で始まり、中国各地や韓国へ広まった。香港では近年、2人の人柄や趣味、なれ初めなどを取り入れた撮影手法が人気を集めている。

たとえば、「食べることが大好き」というキム・リーさん。婚約者のダニエル・チャンさんとともに写っている写真の背景は、巨大なマカロンや香港名物のエッグタルトだ。2人のウェディング・プランナー、イボンヌ・ホーさんは「広告やファッション写真と同じように、それぞれのカップルの個性を表現したい」と話す。

スポーツ好きのカップルには水中写真の専門家を紹介した。2人は服を着たままプールに飛び込み、潜水用のボンベを使って撮影に臨んだ。

ペットの猫が死んで意気消沈していた女性には、生前の猫の写真を引き伸ばして背景に使うデザインを提案したという。

香港の情報サイト「生活易(ESDlife)」によると、香港のカップルが婚約写真にかける費用は平均2万969香港ドル(約27万円)。結婚式当日のカメラマンに支払う費用の2倍に上る。出来上がった婚約写真はアルバムにして、結婚式の会場で披露するのが習わしだという。

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