タコに続いて猫やパンダやラクダも参戦、W杯予言の的中率は?

W杯予言、タコに続いて猫やパンダやラクダも参戦

2018.06.21 Thu posted at 11:58 JST

(CNN) 8年前のサッカー・ワールドカップ(W杯)では、予言タコの「パウル」が勝利チームを言い当てて世界中のファンの心をつかんだ。そして今年は、耳の不自由な猫「アキレス」の予言が注目を集めている。世界各地で試合結果を予言している動物たち。その的中率を探った。

タコのパウル:的中率85%

予言動物の中でもとりわけ偉大なタコのパウル。2010年のW杯で8回の予言を的中させ、スペインの優勝も言い当てた。

世界中に愛されたパウルだが、敵がいなかったわけではない。ドイツがアルゼンチンを破ると予言した時は、アルゼンチンの料理人がフェイスブックにタコ料理のレシピを掲載。ドイツの敗北を予言すると、今度はドイツのファンが寿司ネタでパウルを脅迫した。

W杯が終わるとパウルは引退して水族館で静かな生活を送っていたが、数カ月後に水槽の中で死に、世界中のファンを悲しませた。

ゾウのネリー:的中率90%

パウルはセレブ的存在だったが、予言の実績ではさらに上を行く動物がいる。ゾウの「ネリー」は90%の的中率を誇る。

ネリーは2006年の女子W杯と10年のW杯、さらにはユーロ2008の結果を予言。国旗を付けた2つのゴールのいずれかにサッカーボールをシュートする方法で、33回中33回、勝利チームを言い当てた。

ジャイアントパンダの赤ちゃん:的中率不明

中国も栄光をつかもうと、2014年、動物予言に参戦した。国営メディアは、ジャイアントパンダ保護研究センターのパンダの赤ちゃん数匹が木に上って国旗を選び、勝利チームを予言すると発表した。

しかしパンダの赤ちゃんたちが名声を獲得する前に、中国当局がこのプロジェクトの打ち切りを宣言。赤ちゃんたちがカメラの放列や白熱し過ぎるファンにさらされることがあってはならないと判断した(パウルに対する殺害予告も考慮したのかもしれない)。

カンガルーのプレディクタルー:「私の予言能力はあちこち跳ね回っています」

「プレディクタルー」の本名は「フロプシー」。本人の才能は疑問視する声もあるものの、父親の名声を借りてソーシャルメディアでかなりの注目を集めている。

飼い主の保護活動家ビンディ・アーウィンさんの父は、人気テレビ番組「クロコダイル・ハンター」に登場するスティーブ・アーウィンさん。ビンディさんはオーストラリア動物園の力を借りて、フロプシーを世界の舞台に登場させた。

ビンディさんはフロプシーをプレディクタルーと改名し、シリーズビデオを制作して試合結果を予言させると発表。ツイッターで1万6000人以上のフォロワーを獲得し、ビデオの再生は10万回を超えている。

プレディクタルーは2つの食器のいずれかを選ぶ方法で、W杯だけでなくラグビーやワニ追跡の予言も行っている。

アキレスは2018年W杯でデビュー

ラクダのシャヒーン:的中率66%

地元紙ガルフニュースが見出した「シャヒーン」は、2014年のW杯で、29回中、19回の結果を言い当てた。

シャヒーンは、それぞれの国旗をあしらった紙をむしゃむしゃと噛んで予言する。的中率はそれほど目覚ましくなかったものの、大会が進むにつれて精度が増した。恐らく大会のプレッシャーでやる気を出したのかもしれない。

猫のアキレス:的中率100%(今のところ)

アキレスは2018年W杯でデビューした。拠点はロシアのサンクトペテルブルクにあるエルミタージュ美術館。国旗のついたキャットフード入りのボウルのいずれかを選んで予言する。

耳の聴こえないアキレスだが、予言に集中できるのはそのおかげだと美術館は説明する。もしこれがうまくいかなかったとしても、美術館の地下でネズミをつかまえるという普段の仕事にいつでも戻ることができる。

当然ながらアキレスは、初戦でロシアがサウジアラビアに勝利するという予言を的中させた。世界中のファンが次の予言を心待ちにしている。

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