ユナイテッド乗客引きずり下ろし、航空当局者2人が解雇

2017.10.18 Wed posted at 12:46 JST

(CNN) 今年4月に起きたユナイテッド航空の旅客機から男性乗客が引きずり下ろされ負傷した件で、シカゴの航空当局は17日、警備員ら4人について、2人を解雇、2人を停職処分にしたと明らかにした。4人の氏名は明らかにしていない。

この出来事は4月9日、シカゴのオヘア国際空港で発生。デービッド・ダオ氏が警備員に腕や足をつかまれ、通路を引きずられるなどして機内から降ろされた。ダオ氏は出血し、あざができるなどした。

シカゴ市の監察官が行った調査によれば、今回処分対象となった当局者4人は、威嚇的でない状況の対処を誤り、身体的な暴力と乗客の強制的な立ち退きを行ったという。彼らはまた、誤解を招く発言を行い、意図的に報告書から重要な事実を取り除いたという。

ダオ氏が強制的に機内から降ろされる映像が撮影されており、こうした出来事について非難の声が出ていた。

当時、ユナイテッド航空は、別のフライトに必要な乗員を乗せるため、席を自発的に譲ってくれる乗客を探していた。

同乗者がCNNに語ったところによると、ダオ氏とその妻は当初、その後の便に乗ることに同意したという。しかし、次の便が翌日まで飛ばないことがわかり、気持ちが変わったという。

ユナイテッドは席を譲ってくれる乗客に補償を支払うことも提案していた。自発的に応じる乗客が足りなかったため、ダオ氏がランダムに選ばれたとみられる。

当時の動画には、ダオ氏が繰り返し旅客機を降りることを拒んでいる様子が映っている。警備員には、自分は医師で翌朝働く必要があると告げていた。

オーバーブッキングで乗客を無理やり機外に

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