自宅で逮捕の男性、手錠姿でプロポーズ 警察も容認

米オクラホマ州で、警官に拘束され後ろ手に手錠をかけられた男性が、そのまま恋人にプロボーズする出来事があった

2017.07.10 Mon posted at 14:24 JST

(CNN) 米オクラホマ州でこのほど、自宅へ来た警官に拘束され後ろ手に手錠をかけられた男性が、その姿のまま恋人にプロボーズする出来事があった。

ブランドン・トンプソンさん(35)は7月4日、同州マスコギーの自宅で警察に逮捕された。庭で家族がトンプソンさんの誕生日と独立記念日を同時に祝っていたところへ警官が到着。別の場所でトンプソンさんを見かけた警官が、複数の容疑で逮捕状が出ている人物だと気付き、尾行して自宅にたどり着いていた。

自分を逮捕しようとする警官にトンプソンさんが懇願したのは、一風変わった内容だった。「自分の気持ちを伝えないまま彼女と別れたくなかった」「彼女には、生涯を共にする妻になってほしかった」。トンプソンさんはCNNの電話取材にそう振り返った。

トンプソンさんは母親に指輪を持ってきてほしいと頼み、後ろ手に手錠をかけられたまま地面に両膝をついて、恋人のリンドリア・キースさんに「愛してる」「僕の妻になってもらえますか」とプロポーズ。キースさんが受け入れると、婚約指輪をはめられるよう、警官がトンプソンさんの後ろ手の手錠を体の前でかけ直した。この一部始終を警官のボディーカメラが捕らえていた。

2人は2016年5月から交際を続けていて、トンプソンさんの法的トラブルが解決したら、結婚式の日取りを決める予定だという。トンプソンさんの逮捕状は、裁判所に出廷しなかったことや罰金を払わなかったことが理由だった。

トンプソンさんは逃走に疲れ、人生をやり直すと約束。キースさんは2人の貯金を取り崩して保釈金を支払い、トンプソンさんは逮捕の翌日に保釈された。

プロポーズを容認することにした警官の1人、リンカーン・アンダーソン氏はCNNの取材に対し、トンプソンさんの提案について「驚いた」と当時を振り返った。

アンダーソン氏は、トンプソンさんのプロポーズを容認したことが、警察業務の人間的な面を示すことにつながればいいと語る。

「我々はみな、誰かの人生が順調に進んでいくのを見たがっている。今回のことが、彼にとって、未来の妻と子どもたちをサポートしようとする決断につながることになればいい」

アンダーソン氏は「警官だって人間だ。我々は奉仕する町とそこにいる人々を気にかけている。ときとして、ほんの小さな親切な行いが、誰かの人生に大きな影響を与えることもある」と述べた。

手錠のままプロポーズ 米

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