空軍機墜落で学校が「死のトラップ」に、答えを求める生徒たち バングラデシュ
BSSニュースが軍の情報として伝えたところによると、事故機は通常の訓練中だった。現地時間21日午後1時18分ごろに離陸した直後、機械的な不具合に見舞われ墜落した。
軍によると、パイロットは「人口密集地から離れた人のまばらな場所へ機体を誘導しようと、手を尽くした」という。
軍事情報会社ジェーンズ・インフォメーション・グループによると、墜落した「F7BGI」は中国成都飛機工業の「J7/F7」シリーズの決定版にして、最も高度なバージョン。ロイター通信は、バングラデシュが2011年に16機の契約を結び、13年までに受領を完了したと伝えている。

政府に実際の犠牲者数を公表するよう求める生徒ら/Tuesday. Salman Saeed/CNN
バングラデシュ暫定政権を率いるムハマド・ユヌス首席顧問は21日、「言葉がない。どう切り出せばいいのか分からない」と述べた。
ユヌス氏はビデオメッセージで「こんな事故は誰ひとり想像しなかった。予想だにしなかった事態だが、突然、この信じ難い現実を受け入れざるを得なくなった」と語った。
訓練機は「罪のない子どもたちの上に墜落」し、多くの子どもが「炎で焼かれて亡くなった」とユヌス氏。「保護者に向けてどんな答えを示せるというのか。彼らに何と言えばいいのか。自分たちに対する答えすら見つからないのに」と話した。