空軍機墜落、死者27人に バングラデシュ首都
空軍のジェット機が学校のキャンパスに墜落 バングラデシュ
(CNN) バングラデシュの首都ダッカで21日、空軍の戦闘機が学校に墜落し、少なくとも27人が死亡した。多くは子どもで、近年最悪の航空事故となった。
墜落が起きたのはダッカ北部ディアバリ地区にある学校の構内で、バングラデシュ軍によると、171人が負傷した。ほとんどが生徒で、ダッカ市内の病院で治療を受けているという。
国営BSSニュースによると、現地時間の午後1時18分ごろ、空軍の訓練機「BAF F7」が機械系の故障のため、学校の2階建てのキャンパスに突っ込んだ。子どもたちは午後の授業中だった。
空軍は同機のパイロットについて「人口密集地を離れて人口の少ない地域へ向かおうと全力を尽くした」と説明している。AP通信によると、この事故でパイロットも死亡した。事故の原因については調査が始まっている。
当局によれば、死亡した27人のうち25人は子どもで、78人がダッカ市内の病院で治療を受けている。
現場周辺には多くの人が駆けつけ、消防隊が燃える機体の残骸に放水する様子がみられた。
政府は服喪の日と特別な祈りを宣言した。BSSが伝えた。
暫定政権のムハマド・ユヌス首席顧問はSNSへの投稿で弔意を示した。
目撃者の中には、校門で子どもを迎えていた保護者も含まれている。爆発音の後、大量の灰が空へ舞い上がるのが見えたという。
目撃者は、「門のところで後ろから何かが来るのに気付いた」「振り返ると炎と煙しか見えなかった」とロイター通信に語った。
施設の生徒のひとりはAP通信に「テレビで映像を見て、恐ろしくなった」と話した。
この学校には4歳から18歳の子どもが通っていた。