米軍による核施設攻撃、「広範かつ深刻な」被害とイラン外相
(CNN) イランのアラグチ外相は26日、同国の核施設に対する米国の攻撃が「広範かつ深刻な」被害をもたらしたとの認識を示した。
国営メディアによれば、アラグチ氏の発言は、イランが国連の核監視機関である国際原子力機関(IAEA)との協力を停止する法案の承認に近づくなかでのもの。
アラグチ氏は「被害は広範かつ深刻と言わざるを得ないが、IAEAの査察団が来て十分な説明を受けるべきかどうかは、国会の法律に従って決定されなければならない」と述べた。イランの国営ニュースチャンネルIRINNとのインタビューで語った。
「私の意見では、最高安全保障委員会(SNSC)がこの決定を下すべきだ」とも付け加えた。
監視団との協力を停止する法案は現在法制化の最終段階にあり、既に大統領に送られて署名を待つ状況だ。しかし、こうした政策がどのように実行され、協力が事実上停止されるかどうかについては、イランの最高指導者とSNSCが決定的な権限を持っている。
米軍は26日午前、イランの核施設3カ所に対する空爆作戦について新たな詳細を発表したが、この空爆がイランの核開発計画をどの程度後退させたかという重要な疑問には依然として答えが出ていない。
イランのアラグチ外相は同日、イラン側に米国との核交渉を再開する計画はないとも述べている。