沈没した豪華ヨット「ベイジアン」、船体を一部引き揚げ シチリア島沖

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昨年8月にシチリア島沖で沈没したスーパーヨット「ベイジアン」。撮影日時は不詳/Perini Navi/ANSA

昨年8月にシチリア島沖で沈没したスーパーヨット「ベイジアン」。撮影日時は不詳/Perini Navi/ANSA

(CNN) イタリア南部シチリア島沖で昨年、豪華スーパーヨット「ベイジアン」が突然の嵐に見舞われ沈没した件で、サルベージ作業を行うチームが20日午後、船体を海底から50メートル引き揚げることに成功した。

3000万ドル(44億円)規模の回収作業を進める企業「TMCマリン」が明らかにした。

スーパーヨットの引き揚げは週末に行われる予定だったが、TMCマリンのサルベージチームは、予想より早く工程が進んだと説明している。

20日午後には船体の最上部が水面上に確認できたものの、夜になり再び水面下に降ろされた。TMCマリンは現地時間21日に船体を水中から完全に引き揚げる方針。

クレーン船がヨット「ベイジアン」を回収する様子=20日/Igor Petyx/Reuters
クレーン船がヨット「ベイジアン」ヨットを回収する様子=20日/Igor Petyx/Reuters

全長56メートルのスーパーヨットは昨年8月19日、ハリケーン級の強風が一帯を襲った際、1分足らずで沈没した。英国のIT富豪マイク・リンチ氏や娘のハナさん(18)を含む7人が死亡。ヨットの所有企業を経営するリンチ氏の妻や船長、亡くなった1人を除く乗員など15人は一命を取り留めた。

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