樹齢200年超の名木、切り倒した男2人に有罪評決 英ハドリアヌスの長城の名所

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ハドリアヌスの長城の隣で変わり果てた姿になった木を調べる警官ら=2023年9月/Owen Humphreys/PA/AP

ハドリアヌスの長城の隣で変わり果てた姿になった木を調べる警官ら=2023年9月/Owen Humphreys/PA/AP

(CNN) 英イングランド北部に伸びる「ハドリアヌスの長城」でシカモア(セイヨウカジカエデ)の名木を切り倒したとして、男2人が器物損壊罪で有罪評決を言い渡されたことが分かった。

英PA通信の9日の報道によれば、ダニエル・グラハム被告(39)とアダム・カラザーズ被告(32)は2件の器物損壊罪で有罪を認定された。罪状の1件はシカモアの木に関するもので、もう1件は倒木によるハドリアヌスの長城の損壊に関するもの。

ニューカッスル刑事法院で行われた公判の後、評決が下された。両被告とも7月15日に量刑言い渡しが予定されている。

判事はそれまで両被告を勾留する判断を示し、グラハム被告については昨年12月から既に「身の安全のため」拘束されていると指摘した。カラザーズ被告についても、出頭しない「相当なリスク」があること、身元が広く知れ渡っており身の危険があることを理由に勾留を命じた。

問題の木は2023年9月に切り倒されるまで200年以上、ローマ帝国時代に建設されたハドリアヌスの壁を見守っていた。

このシカモアはイングランド北部のノーサンバーランド国立公園にあり、ケビン・コスナー主演の映画「ロビン・フッド」(1991年)に登場したことで一躍世界的に有名になった。

木の立つ場所はユネスコ(国連教育科学文化機関)世界遺産に登録されているハドリアヌスの長城に隣接しており、「シカモアのギャップ(すきま)」と呼ばれる。ハドリアヌスの長城は約1900年前、ローマ帝国北西部の辺境を守る目的で建設された。

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