ガザで子ども10人が餓死、「人工飢餓」とイスラエル批判 国連

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ガザ地区北部にあるジャバリヤ難民キャンプで、倒壊した建物の前を歩くパレスチナ人/Mahmoud Issa/Reuters

ガザ地区北部にあるジャバリヤ難民キャンプで、倒壊した建物の前を歩くパレスチナ人/Mahmoud Issa/Reuters

(CNN) 世界保健機関(WHO)は1日、交戦に伴って人道危機が続くパレスチナ自治区ガザ地区で餓死した子どもは少なくとも10人に達したとの声明を発表した。

国連高官は先に、ガザへの支援物資の搬入をめぐるイスラエル側の規制は厳しく、「人為的な飢餓が創出されている」とも断じていた。

WHOのリンドマイヤー報道担当者は、不幸にも飢えに襲われて亡くなる子どもはさらに増えることが予想されるとも指摘。食料や支援物資の欠乏は悲惨な状態にあり、食料供給は意図的に遮断されているとも主張した。

ガザの総人口は220万人以上。国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、住民4人に1人が食料確保で壊滅的な被害を受けている窮状にある。約117万人が食料危機の「緊急局面」に遭遇しており、約50万人の現状は「壊滅的」とも評した。

国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のラザリーニ事務局長は最近、時間を食う支援物資の点検、がれきが広がる地区全土で援助物資を配る難しさや援助物資自体の乏しさなどが重なって混沌(こんとん)とした事態を生じさせていると嘆いた。

CNNは先に、イスラエル軍が侵略の初期段階で攻勢を集中させたガザ北部では、住民が生き延びるために野草を食べ、汚染された水を口にしているとも伝えていた。

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