モルドバ分離派地域の議員、ロシアに保護求める

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トランスニストリアとロシアの旗を掲げて抗議する人々=2014年、ティラスポリ/Vadim Denisov/AFP/Getty Images

トランスニストリアとロシアの旗を掲げて抗議する人々=2014年、ティラスポリ/Vadim Denisov/AFP/Getty Images

(CNN) モルドバの東部にあり、親ロシアの分離派が支配するトランスニストリア(沿ドニエストル)の政治家らが、ロシアのプーチン大統領に対して自分たちの地域を保護するよう求めている。モルドバ政府からの脅威に直面しているという主張だ。

ソ連崩壊時に違法にモルドバから分離したトランスニストリアは、現在もなおロシア政府の強力な影響下にある。一方のモルドバは欧州連合(EU)への加盟を目指している。同国はウクライナと国境を接する。

28日に開かれた議会で、トランスニストリアの政治家らはロシア政府に向け、「増大するモルドバの圧力」からの防衛を求めた。クレムリン(ロシア大統領府)はこの後、自分たちの「同胞」を守ることは最優先課題だと述べた。ロシア国営メディアのRIAノーボスチ通信が報じた。

赤い地域がトランスニストリア。モルドバ国内の承認されていない分離派地域/Source: Encyclopedia Britannica  Graphic: Natalie Croker and Lou Robinson, CNN
赤い地域がトランスニストリア。モルドバ国内の承認されていない分離派地域/Source: Encyclopedia Britannica Graphic: Natalie Croker and Lou Robinson, CNN

議会の動きを受け、ロシア政府が西側寄りの姿勢を強めるモルドバ政府に揺さぶりをかけるのではないかとの懸念が浮上したが、モルドバ側はこれを「宣伝工作」と一蹴した。

トランスニストリアを公式に承認している国はない。ロシアは数十年にわたり現地に駐留する軍隊を縮小しつつも維持し続け、現在の兵力は約1500人となっている。

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