韓国国会、犬肉食禁止の法案を可決 消費者の習慣に変化

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犬肉の消費を禁止する政府の取り組みに抗議して生産業者によっておりに入れられた犬=2023年11月、韓国・ソウル/Anthony Wallace/AFP/Getty Images

犬肉の消費を禁止する政府の取り組みに抗議して生産業者によっておりに入れられた犬=2023年11月、韓国・ソウル/Anthony Wallace/AFP/Getty Images

同委員会によると、飼育場の所有者や犬肉料理店などは、廃業や業種転換までに3年間の猶予期間が与えられるという。地元自治体はこうした事業主が「安定的」に事業移行できるように支援する必要がある。

ベトナムや中国南部の一部地域と同じく、韓国には犬肉食の伝統がある。韓国では伝統的に、犬肉が夏の暑さを乗り切る食べ物とみなされているほか、今よりはるかに貧困率が高かった時代には、安価かつ簡単に入手できるたんぱく質源にもなっていた。

韓国の農林畜産食品部によると、韓国には食用を目的に運営されている犬の飼育施設が約1100カ所あるという。

ただ、近年では動物の権利の活動家を筆頭に、こうした慣習を批判する声が高まっている。国際人道協会(HSI)などの国際人権団体が韓国の飼育場から犬を救出して、海外に避難させた例もある。

ペットを飼うことが一般的になるにつれ、犬肉を食べる韓国人の数も大幅に減少している。アジアの他地域と同様、犬肉の消費者は高齢層に偏っており、より若い都市部の韓国人は犬肉を敬遠する傾向にある。

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