ロシア反体制派ナワリヌイ氏、所在不明に 収監先の刑務所に「いない」 支援チーム

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アレクセイ・ナワリヌイ氏の所在が不明になったと同氏の弁護士らが明らかにした/CNN

アレクセイ・ナワリヌイ氏の所在が不明になったと同氏の弁護士らが明らかにした/CNN

(CNN) ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏(47)の弁護士らは11日、ナワリヌイ氏と連絡が取れなくなり、居場所が分からない状態だと明らかにした。ナワリヌイ氏は首都モスクワの東約240キロの流刑地に収監されていると見られていた。

ナワリヌイ氏は8月、過激派団体の創設や過激活動への資金援助などの罪で有罪となり、禁錮19年を言い渡された。すでに詐欺その他の罪で服役中で、厳重警備施設で禁錮11年半の刑に服している。

ナワリヌイ氏の支持者は同氏の逮捕や収監について、プーチン大統領への批判を封じようとする政治的な動機があると主張している。

広報担当者が11日にX(旧ツイッター)で明らかにしたところによると、弁護士らがナワリヌイ氏の居場所と見られている流刑地2カ所に連絡を試みたところ、「IK6」と「IK7」のどちらにもいないと告げられたという。

広報担当者は「8日と今日、IK6とIK7はどちらも反応しなかった」と説明し、ナワリヌイ氏は6日間にわたり行方不明になっていると言い添えた。直近ではナワリヌイ氏はモスクワの東にあるIK6に収監されていた。

米ホワイトハウスは、ナワリヌイ氏が姿を消したとの報道に「深い懸念」を表明。米国家安全保障会議のカービー報道官はナワリヌイ氏について、「即時釈放されるべきだ。そもそも収監されるべきではなかった」と述べ、モスクワの米大使館と協力して情報収集に当たる方針を示した。

広報担当者は、ナワリヌイ氏の健康状態が最近悪化していることが心配だとも述べた。ナワリヌイ氏は先週、独房内で目まい起こして床に倒れ込む場面があり、刑務所の職員が駆けつけてベッドを降ろし、寝かせて点滴を打ったという。ナワリヌイ氏が食物を与えられず、換気の不十分な懲罰房で歩く時間も少ない状況から、空腹によるめまいを起こした可能性があるという。

ロシアでは数日前、プーチン氏が再選を目指して2024年3月の選挙に出馬する考えを表明した。プーチン氏は少なくとも30年まで権力を維持する可能性がある。

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