ロシア、新型大陸間弾道ミサイル「サルマト」を実戦配備

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昨年4月、ロシア北西部から発射される大陸間弾道ミサイル「サルマト」/Roscosmos Space Agency Press Service/AP

昨年4月、ロシア北西部から発射される大陸間弾道ミサイル「サルマト」/Roscosmos Space Agency Press Service/AP

(CNN) ロシアは2日までに、最新の核兵器システムである大陸間弾道ミサイル「サルマト」の運用を開始したと明らかにした。

国営宇宙企業ロスコスモスのボリソフ社長がメディアに出演し、「戦略複合兵器サルマトが実戦配備された」と明らかにした。

サルマトは当初、2022年末に実戦配備される予定になっていた。

サルマトはソ連時代のミサイル「ボエボダ」(北大西洋条約機構=NATOの識別名はSS18「サタン」)に代わるロシアの戦略兵器となる。西側ではSS18の後継兵器として「サタン2」の名称が付けられている。

ロシアのプーチン大統領は昨年4月、サルマトは複数の核弾頭を米本土まで運搬でき、「ロシアを脅かそうとする者に再考を迫る」兵器になると述べていた。

当時、欧米の識者はCNNに対し、サタン2が米国や同盟国に及ぼす脅威は「極めて低い」と指摘。プーチン氏が大々的にサタン2の試験を実施したのは、ウクライナにおけるロシアの軍事的失敗を覆い隠す狙いかもしれないとの見方を示していた。

米戦略国際問題研究所のミサイル防衛プロジェクトによると、SS18と同様、サルマトは個別に目標を設定できる核弾頭を10発、あるいはそれ以上搭載できる可能性がある。最大射程は1万8000キロに上るという。

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